2009年08月10日

映画「縞模様のパジャマの少年」を観た感想

★★★★★「縞模様のパジャマの少年」

ホロコーストを扱った映画はものすごく多い。
誰でも共感できるテーマだけに、似たような内容であっても、
アタシは結構いつも感動してしまうのだ。
こういう映画を観ることが世界平和につながる…ってね。

この映画はディズニーだし、
ナチス側の少年とユダヤの少年の時代に翻弄される友情を描いて、
反戦、平和を子どもの目線で訴える作品なんだろうと予想していた。
そして、ラスト近くになるまで本当にアタシはそう思っていたのだ。

しかし、そんな甘いもんじゃなかった!
えっ? まさかまさか、待ってよ、うっそぉー!?
「その時」まで、ひたすら、そうじゃないことを祈っていた。

あまりに衝撃的なラストで、涙も声も出なかった。
席を立ってからも、まだ信じられない思い。
ドーンとくる思いは、家に着いてからも続いた。

これって「感動した」ということなの?
アタシは自分の感情をどう表現していいのかわからない。
とにかく「ビックリした」「衝撃を受けた」「ショック」なのだ。

ネタばれしていいなら、書きたいことが山ほどあるけれど、
これから観る方のために、この辺で止めておこう。

ナチスがひどいことをしていると分かっている人はたくさんいた。
でも、それを子どもには伝えなかった。
大人同士でも口をつぐんでいた。
洗脳されている人はその洗脳を広げていった。
結果として、知らない人は知らなかった。
見えているのに見ようとしなかったのか。
他人事だと思っていたのか。

ブルーノの目があまりに青くて怖いくらいだった。
シュムエルの表情は秀逸で、何気ない言葉にも重みがあった。

夏休み、娯楽映画ももちろんいいけれど、
この映画だけはぜひぜひ観るべきだ。
とにかくすごい。

ディズニーいったいどうしちゃったの?
子ども相手に商売して儲けてるだけじゃなかったのね。
儲けたからこそ、社会に還元?
映画会社としての社会的責務をりっぱに果たしてるよ。
もう、ベタ褒めなのだ!

【あらすじ】
(象のロケット『縞模様のパジャマの少年』より引用)
第二次世界大戦下のドイツ。 8歳のブルーノはナチス将校の父の昇進により田舎町に引っ越す。 遠くに見える“農場”(ユダヤ人収容所)には、昼間でも“縞模様のパジャマ”を着ている大勢の人がいたが、そこへ近づくことは両親から固く禁じられた。 ブルーノは、“農場”まで探検に出かけ、金網越しにシュムエルという同い年のユダヤ人少年と友達になるが…。 反戦ヒューマンドラマ。


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2009年08月03日

映画『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』を観た感想

★★★★『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』

何だかとっても面白そうだったから行ってきたよ。
ドタバタコメディだったけど、
しんみりするシーンもあって、笑いだけじゃなかった。

ギャグだけじゃない、凝った展開がいい。
ひとつ間違えば下品になりそうなんだけど、
ギリギリセーフ…人によっちゃ、やっぱ、お下品?
じいちゃんのアレは見せないで〜!だったけど、
くだらないバカ映画ではなかった。

家族が自分のことしか考えてないようでいて、
実は思いやっているのがよくわかる。

おじいちゃんが世話が焼けるんだけど、
みんな結構手間を惜しまず助けてるのだ。
卑屈にならずに威張り散らしてるじいちゃんがイイ。

精神安定剤のつもりが幻覚剤を飲んでしまう弁護士が、
もう一人の主役みたいに頑張ってた。
お気の毒だけど、ラリってる状態がかわいい。
最後は一緒に万歳したくなった。

お客の中で、見るからにうさん臭い男が2人。
うち1人は、まさかまさかそんなあ?!の役どころで、
「決定的な証拠」をもっとじっくり見たかったよ。

あのお母さん、何でお嫁さんのこと嫌いなのかなあ。
ダンナの親族のことよく把握してる、出来た嫁なのに。

ダニエルが葬式を進めないといけないのに、
「5分だけ時間もらえますか?」と何度も中断。
そのたびに、次の用事で急いでいるのに
「いいとも」と答える神父もおかしかった。
日本のお坊さんと同じで、次の葬式に急ぐのかしらん。

突拍子もないお話だけど、なぜか身近に感じられた。
あんなお葬式あり得ないけど、にぎやかでお父さん喜んだかな?
お盆に親戚一同で観るのにふさわしいかも?

【あらすじ】
(象のロケット『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』より引用)
父の葬儀当日、長男ダニエルは大忙し。 アメリカからファーストクラスで帰国したくせに葬式代は出せないという作家の弟、引っ越しのことしか頭にない妻、妻を嫌っている母、そして参列者たちはこんな時にこんなところで、愛の告白、幻覚剤でトリップ、さらには脅迫騒ぎまで。 もう弔辞どころではなくなった…! ハートフル・コメディ。 ≪最期のお別れは、笑って泣いてさようなら≫
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映画『コネクテッド』を観た感想

★★★★★『コネクテッド』

実に巧みなストーリー展開で、ハラハラドキドキ面白かった。
ずっと手を握り締めて観てたよ。
アタシ、韓国映画がどんどん好きになってる。

最初、主人公がロボット設計士という珍しい職業で、
ロボットがどう関係してくるのかと思ったけど、
電話を簡単に修理する技術を持っているという説明のためだけで、
ロボットは出てこなかった。

気が弱くてグレイスの頼みも断れないアボン役のルイス・クー、
ハンサムなのに、冴えなさぶりが上手い!
車で暴走するシーンに笑った!
携帯ショップのシーンも絶妙。
「しょーがなく」から、だんだん「助けよう!」って気になっていき、
気持ちが変わると、どんどん強い男になっていくのだ。

ただ、息子が遠くへ行く理由はこじつけっぽい。
全ては空港へ行かせるためだ。

後半大活躍の刑事がカッコよかった。
刑事と格闘する悪女が強い!
犯人のワルぶりと残虐さもスゴイ。

主人公2人が、お互い子どもはいるけれどシングルで、
ロマンスの雰囲気もちょっぴりあってよかった。

困ったとき助けてくれる人ってなかなかいない。
お人好しって貴重なのだ。
刑事も最初は本気にしてくれなかったしね。

【あらすじ】
(象のロケット『コネクテッド』より引用)
シングルマザーでロボット設計士のグレイスは一人娘を小学校へ送った帰りに拉致され、倉庫に監禁されてしまう。 犯人たちがいなくなった隙に、粉々に破壊された電話の配線を何とか接触させて発信するとアボンという知らない男につながった。 シングルファザーのアボンは幼い息子が留学するため、見送りに空港へ向かう途中だったのだが…。 サスペンス・アクション。


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映画『山形スクリーム』を観た感想

★★★『山形スクリーム』

大笑いを期待していったけど、
バカ笑い、クス笑い、微笑、あきれ笑い、脱力笑い、といろいろ。
しかし、ラストはちょっぴり切なくなった。

冒頭の旅行バスがすごくカワイイ!

美香代こと成海璃子ちゃんって、
かわいいのに、顔だけで面白いのだ。

沢村一樹もハンサムなのに、顔を見るだけで笑ってしまう。
『サラリーマン・NEO』の印象だけじゃないよ。

この二人は相当なコメディセンスを持っているらしい。

お父さん、お義母さんのシーンは受けた!
ほんのちょっとなのに、今後の笑いを期待させる。

マイコのやる気のない教師ぶり◎、
生瀬勝久のワルぶり◎、温水洋一の自虐ぶり◎、
由紀さおりのおばあちゃん◎
AKIRAの素朴さ◎
女子高生たちはあんまし印象に残らなかった。

監督兼役者の竹中直人は大忙しで走り回る。
ここまでしなくても十分面白い俳優なのに、テンコ盛り。
落ち武者たちも芸達者◎

ゾンビと化した村がギョエエェェー!
って、全然怖くないけど…、一応ホラー?

面白くて、バカバカしい。
みんなが面白いのを作ろーうという意欲が伝わってくる。
だけど、この面白さがあんましグッと来なかったかな〜。

俳優の役の面白さと俳優自身のキャラクター、
セットとか、凝ってるところに現実がダブって見えて、
作品に没頭できなかったかも。

でも、一見の価値あり。
バカバカしいって怒っちゃダメだよ。

【あらすじ】
(象のロケット『山形スクリーム』より引用)
女子高生の美香代は、歴史研究会の合宿で山形県へ。 縁結び伝説で知られる御釈ヶ部(おしゃかべ)村では、テーマパーク建設のため伝説の祠(ほこら)が無残にも掘り起こされてしまう。 すると800年前、村人によって殺された平家の落ち武者たちが恨みを晴らすため蘇った! しかも侍頭・葛貫(つづらぬき)の恋人・光笛は美香代にそっくりだった…! ぶっ飛びホラー・コメディ。

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2009年07月28日

映画「エル・カンタンテ」を観た感想

★★★★ 「エル・カンタンテ」

ラテン系の音楽のノリって大好き!
なんてったって明るいんだもん。
ジャズフェスティバル行った時は感動した。
ただ、日常的に聴いてるわけじゃないから、
誰が誰なのか、何の曲なのかがサッパリわからない。

この作品に登場する音楽も、いくつか耳にした曲があったよ。
エクトル・ラボーも、彼を演じたマーク・アンソニーも知らないけど、
とってもいい曲で、歌もプロ中のプロだからめっちゃ上手い!
心地よいサウンドに酔いしれた。

何だったら、もう音楽だけにしちゃえばよかったのに。
マーク・アンソニーのコンサート・ドキュメンタリー映画を観たい。
エクトル・ラボーのフィルム・コンサートも観たい。

しかし、ストーリーも結構それなりに楽しめた。
回想シーンもよかった。
奥さんがしっかり者の美人で、迫力ありすぎてコワい!
エクトルは天才的音楽バカという印象。
ダンナの才能に惚れたなら、どこまでも面倒見なきゃね。

コンサートの直前までハチャメチャなことやってても、
鬼嫁に引っ張られて、ひとたびステージに立つと、
もうキラキラした素晴らしいサルサ・スターの世界。
人々を熱狂させる力のある偉大な歌手の雰囲気がよく出ていた。

エクトル・ラボーのもマーク・アンソニーのも、
CD買いたくなった。
踊りたくなっちゃうよ。
夏はラテンだ! ロックだ! ジャズだ!

【あらすじ】
(象のロケット『エル・カンタンテ』より引用)
1963年、歌手を夢見てプエルトリコからニューヨークへやって来た17歳のエクトルは、数ヵ月後にはナイトクラブで客の歓声を浴びるようになる。 ウィリー・コロン率いるバンドのボーカリストとしてデビューしたエクトルは、その伸びやかな歌声で瞬く間にスターへの階段を駆け上っていくが…。 “歌手の中の歌手”と呼ばれたエクトル・ラボーの生涯を描くラテン音楽ドラマ。


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2009年07月27日

映画「クララ・シューマン 愛の協奏曲」を観た感想

★★★★「クララ・シューマン 愛の協奏曲」

「バーダー・マインホフ 理想の果てに」で、
女性闘争家を演じていたマルティナ・ゲデックが出演している。

すごいね、この人、今週2作品同時公開だなんて。
貫録ある年増美人って役どころがピッタシ。

ブラームスとクララのことは有名だけど、
実はこういう関係だったとは知らなかった。
才能を認め合う者同士の芸術的な三角関係だった。

音楽家のお話だけに、劇中の音楽や演奏は素晴らしい。
それに、シューマン、クララ、ブラームス、そして楽団や女中まで、
みんな役にピッタリはまっていて、時代の雰囲気がよく出ていた。
映像もとてもキレイだった。

悩んでこそ人間、狂ってこそ芸術家。

ただ、感動したかと言うと、そうでもない。
シューマン亡き後の、ブラームスとクララの関係を、
納得するまで描いて欲しかったな。
未亡人とウーンと年下の男性の愛。
そこが一番女性が観たい場面なのにさ。
そしたら、泣いちゃったかもしれないのにー。

【あらすじ】
(象のロケット『クララ・シューマン 愛の協奏曲』より引用)
名作曲者ロベルト・シューマンの妻でピアニストのクララは、相次ぐ出産と気難しい夫の世話でなかなか作曲活動を再開できないでいた。 ある日夫妻は20歳の作曲家ヨハネス・ブラームスと出会いその才能に感銘を受ける。 クララを崇拝する気持ちを隠さない陽気なヨハネスとシューマン一家の奇妙な同居生活が始まったが…。 音楽ヒューマンドラマ。 ≪2人の天才が魅せられた女神―≫

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2009年07月26日

映画「バーダー・マインホフ 理想の果てに」を観た感想

★★★「バーダー・マインホフ 理想の果てに」

1960〜70年代の若者は、今と違って闘っていた。
高校生までもがそうだったなんて、想像もつかないけど。

本来なら、今年派遣切りにあった人、就職が見つからない大学生、
リストラされた人、年金もらいそこなった人、
みんなみんな、デモやったっておかしくないのだ。
「社会が悪いんだー!」って、アピールするの。

でも、ほとんどの人が何もしない。
そんなことしても何にも変わらないって最初からあきらめてる。
社会のために何かやってる人って何人いるだろう?

アタシ自身も、申し訳ないけど何にもしていない。
政治のことはよく理解できてないし、奉仕活動もしていない。
人のために何かするって余裕はあんましないから。
せいぜい、知ってる人たちの小さなお役に立つくらいのもの。
自分の目の届く範囲で精一杯だよ。

しかし、「あの頃」の若者は違った。
本気で社会を変えようと思い、そうできると信じていた。
彼らは当初の志だけは高かったのだ。

だからって何で学生運動が暴力とつながっていくのか、
常々疑問に思っていた。
学生運動もソフト路線から過激派までいろいろあったみたい。

「昔はオレも学生運動やってたんだ。ブタ箱にも2、3日入ったよ。」
って言うと、ちょっとカッコイイおじさまって印象だよ。
そう、ちょっぴりデモった程度ならね。

もちろん、学生運動と赤軍とは全くの別物だ。
赤軍って犯罪者の集団だとしか思えない。

この映画を見て、ちょっぴりわかったよ。
暴力はアピールのための手段なのだ。
言葉だけでアピールしても効果がなかったんだね。
だからマインホフはジャーナリストから赤軍になった。

ふーん、そーなのかと社会科の授業のように観ていたけど、
後半はちょっと失速。
刑務所のシーンなんて、全然面白くなかった。

正義のための暴力なんて賛成できない。

でも、今も世界各地で起こっている紛争や戦争も同じこと。
じゃあ、どうすればいいのと聞かれると困ってしまう。
ペンは剣より強いと思いたいけれど、弱いのかな…。

マインホフ役のマルティナ・ゲデックが闘争の親分の貫録十分。
ただ、若者じゃないよね、この人。

この時代のうねりみたいなものは感じられた。
出演者たちもそれぞれ納得できる演技で見応えあった。
よい映画を作ろうという気持ちも伝わって来た。
だけど、少しばかり長かったなあ…。

【あらすじ】
(象のロケット『バーダー・マインホフ 理想の果てに』より引用)
左翼系女性ジャーナリストのマインホフは、ベトナム戦争への抗議目的でデパートに放火したバーダーとエンスリンのカップルと知り合う。 メディアから“バーダー・マインホフ”グループと呼ばれていた彼らは、1969年、正式にドイツ赤軍(RAF)を立ち上げ、帝国主義への武装闘争を表明した…。 西ベルリンに実在した若者たちの闘争史。≪世界は変えられると信じていた―。≫
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映画「セントアンナの奇跡」を観た感想

★★★★★「セントアンナの奇跡」

戦闘のさなか、少年を助けるところがあまりに人道的で、
トレインは敬虔なクリスチャンだという印象を持った。
表情も慈愛に満ちていて、こんな人と結婚したいと思った(もうしてるけど…)。

第一次世界大戦以降の歴史ってすごく分かりづらいけど、
この作品は第二次世界大戦当時の国際関係、国民の意識が非常に理解しやすい展開。
オフィシャルサイトには、なんと世界史の講義までついているのだ!

http://www.stanna-kiseki.jp/history/index.html

学生諸君はお勉強のためにも読んでおくといいよ。

イタリアって当時アメリカの敵国だったのに、
黒人米兵が街に馴染む様子が面白い。
黒人に接する機会が少ないから、差別という概念もない。

国同士は戦争しても、国民ひとりひとりは決して敵ではない。
それはよくある話ではあるけれど、
イタリアもドイツと同じく、
ファシスト政権に反対する人々が大勢いたのだ。

複雑な関係が一気に理解できるわかりやすさは、
すべて監督の力量だろう。

長ーい作品だから、冒頭での射殺事件のことをうっかり忘れそうになったよ。
この事件に関しても、もっといろいろ知りたかった。

ラストがちょっと物足りなかったけれど、
素晴らしい感動作品だった。

【あらすじ】
(象のロケット『セントアンナの奇跡』より引用)
1983年、ニューヨークの真面目な郵便局員が切手を買いに来ただけの男を突然射殺した。 そして局員の部屋から古い彫像の頭が発見される。 不可解な事件の謎を解くカギは1944年のイタリアにあった。 第二次世界大戦中、イタリア・トスカーナでの戦いの最中にケガをした現地の少年を助け、部隊とはぐれてしまったアメリカの黒人兵4人がいた…。 戦争ヒューマン・ドラマ。


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2009年07月13日

映画『セブンデイズ』を観た感想

★★★★★『セブンデイズ』

見応えあったー。 
キム・ユンジン演じるところの弁護士ママ、ユ・ジヨンの娘が、
誘拐されてしまう。

娘が心配だから、犯人の言うなりになってしまうのも、
母としては仕方がないと理解できる。
いくら弁護士でも、自分の子が一番大事なのだ。
それでも彼女は命がけで真相に迫ってゆく。

最初、娘とお風呂に入るシーンはサービスなのか、
微笑ましいなかにもお色気たっぷり。ママの美しさが引き立つよー。
着ている衣装もサービス、サービス。
でも男性が期待するほどのモンではないよ、念のため。

被告が犯人なのか、それとも本当に無罪なのか?
もし無罪ならば、真犯人は誰か?
弁護士ママの邪魔をしてくる奴らの目的は何なのか?
なかなか真相に行きつかず、もどかしいけれど、あきさせない。

長い映画だったけど、スクリーンに目が釘付けだった。
「チェイサー」には負けるけど、これも面白かった。
韓国ってサスペンスの迫力が違うなー。

それに、この作品はヒューマンドラマとしても、
非常に考えさせられるところがあった。
賛否両論あるだろうけれど、アタシは共感できた。

裁判員制度がますます荷の重いものになった。
何が善で、何が悪か。
刑事罰とは何のため、誰のためにあるのか。

懲役期間は犯人のためにあるのだとアタシは思う。
犯人も人間。罪を憎んで人を憎まず。
刑務所で立派に「お勤め」を果たした後は、
もう罪を遡って責めることはできないと思う。
だからこそ、裁判は非常に大事なのだ。

しかし、そうキッパリと割り切れないのが人間だ。
もし私が当事者だったら…?
ああ、悩んで眠れなくなりそう…。

【あらすじ】
(象のロケット『セブンデイズ』より引用)
ユ・ジヨンは勝率100%の敏腕弁護士でシングルマザー。 仕事の合間をぬって参加した運動会で8歳の娘が誘拐されてしまう。 誘拐犯の要求は、殺人事件で死刑を求刑されている被告の無罪を勝ち取れというもの。 被告に接見しても犯人としか思えず、弁護士として母として葛藤するジヨン。 ところが真実に近づいてゆくジヨンの身に危機が迫る…。 サスペンス・ミステリー。

posted by ミカ at 14:22| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月11日

映画『サンシャイン・クリーニング』を観た感想

★★★『サンシャイン・クリーニング』

ちょっと前に似たような「お仕事」の映画があった。
そうだ、「ザ・クリーナー」だ。
今ほどマメにブログ書いてなかったからすっかり忘れてた。
あれは暗くて怖かったような気がするなー。

なんたって、人が殺されたりした現場のお掃除。
血痕などがすごい状態だし、臭いだって…。

この作品は題名「サンシャイン…」でも分かる通り、
そういう「お仕事」の暗い雰囲気を払拭しようとしている。
明るくさわやか、ほのぼの系。

特殊な「お仕事」の割には、ストーリーはサスペンスでもなんでもない。
普通のホームドラマだ。

ローズの不倫相手は警察官。
どうせなら彼を警察の情報源にして、
姉妹が事件解決に大活躍するというお話だったらよかったのに。
あ、それって2時間ドラマ風ね。

学生時代は勝ち組だったローズが負け組になり、
家族のためにもこの「お仕事」で頑張ろうという心意気は応援したくなった。

ところが妹のノラが足を引っ張る。
いいトシして自分探し中。アルバイトも真面目にやらない。
しかし姉の仕事を手伝ううちにだんだん変わって行く。

姉妹のパパも変わりモン。
怪しい新商品を売り込んでは失敗している。

ダメダメ家族の再生物語。
でも、いろんなエピソードが共感できるものばかり。

自分はこのままではいけないともがきながら、
そして、自分がそんな状態なのに、
他人にも優しい手を差し伸べる彼らの純粋な心が、
人ってこうでなきゃいけないよなって気になった。

作品全体としてはさわやかで好感が持てた。

【あらすじ】
(象のロケット『サンシャイン・クリーニング』より引用)
警官で妻子持ちの恋人マックから「事件現場を掃除すると大金が稼げる」と聞いた30代のシングルマザー・ローズは、息子を私立の小学校へ入れるため、バイト先をクビになったばかりの妹ノラと“事件現場のハウスクリーニング”を始める。 仕事先は犯罪や自殺などワケありでゾッとする現場ばかり。 四苦八苦しながらも徐々に軌道に乗り始めたのだが…。 辛口ホーム・コメディ。



posted by ミカ at 23:27| Comment(0) | TrackBack(16) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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