2009年08月31日

映画『女の子ものがたり』を観た感想

★★★★ 『女の子ものがたり』

これって実話なのかしらん?
漫画家のライフスタイルって、いつもこんなグータラな描かれ方だ。
アシスタントいないのかしら? 売れっ子なのに。
自宅で仕事してる人って、何となく引きこもりの孤独なイメージ。
遊びたくても遊べないから友だち減っちゃうだろうな。

筆が進まなくてボーっとしながら昔のことを懐かしむ主人公。
彼女は疲れているのだ。

昔の同級生ってのが、随分と強烈なメンバー。
子どもの頃、3人ともあまり裕福ではなかった。
でもみんな同じだったから、楽しく遊べた。

3人の家庭環境が結構大変。
もっと彼女たちの親のことを深く深く知りたくなった。

奈津美の義父はダメ親父だったけど、
「おまえは人と違う」ってちゃんと見抜いてた。
通帳のお金も泣かせる。

奈津美の母はそれからどう生きて行ったのか。
たくましく生きるタイプには見えなかったけど…。

高校になってから、卒業してから、結婚してから、
2人は奈津美とはだんだん違った方向へ行ってしまう。
悪い男がそんなにいいのか。
家族が欲しかっただけなのか。
それでも幸せなのかしら。
何とかできなかったのかなーと思うけど…。

そんな友だちと決別して都会へ出た奈津美。
たまには連絡くらいすればよかったのに、しなかったのだ。

昔、奈津美が描いたデッカイ絵が、素晴らしくキレイで悲しい。
この絵には、3人の友情、夢、希望、現実が全て詰まっている。

故郷のシーンは泣けてしょうがなかった。
この映画を観たら、もう気分は女の子だ。


【あらすじ】
(象のロケット『女の子ものがたり』より引用)
大スランプに陥った36歳の漫画家・高原奈津美の脳裏に最近浮かんで来るのは、故郷・愛媛で、きいちゃん、みさちゃんと過ごした少女時代。 しかし現実は昼間からビール、部屋は散らかり放題、執筆は進まず昼寝の日々。 新米編集者の財前からは「先生、恋人も友だちもいないでしょう。」とキツい一言が飛ぶが…。 ノスタルジックな友情物語。 ≪いるんだよ、私にも…友だち≫

posted by ミカ at 16:05| Comment(0) | TrackBack(6) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画「グッド・バッド・ウィアード」を観た感想

★★★★ 最初から3分の2くらいまでは
何だかゴチャゴチャしててつまんないなと思ってたの。

拾った軍服みたいなのを着てる、変な男ソン・ガンホ。
いつも逃げ回ってる、おっちょこちょいのお調子者。

西部劇の保安官みたいな、イイ男チョン・ウソン。
やたら強くて、カッコイイ。 イケメンで惚れた。

黒服でやたらキメてるファッションのワルい男イ・ビョンホン。
残酷で粘着体質、こわあいのだ。

3人とも別の時代の人みたいだった。
日本軍がつなぎ程度に登場。
あ、でもチラッと古田新太が出てたよーな気がする。

すべては最後の追いかけっこを撮りたかっただけなんだと思った。
このクライマックスが長くて、見ごたえあるのだ。
メッチャ、面白かった!
アタシ、もうチョン・ウソンしか見てなかったもんね。
カッコイイのなんのって。 目がハート状態だったよ。

みんながソン・ガンホを追いかけてるんだけど、
逃げ足が速くて、なかなか弾が当たらないのだ。
日本軍もマヌケ過ぎて笑える。

クライマックス以外は見るべきところは何もない。
しかし、くだらなくても面白いからいいのだ。
大いに笑って、ストレス解消!

【あらすじ】
(象のロケット『グッド・バッド・ウィアード』より引用)
様々な民族入り乱れ混沌としていた1930年代の満州で、大陸横断列車が襲われた。 目的は日本軍が残した「宝の地図」。 “賞金ハンター”のパク・ドウォン【グッド:いいヤツ】、“ギャングのボス”のパク・チャンイ【バッド:悪いヤツ】、“間抜けなコソ泥”のユン・テグ【ウィアード:変なヤツ】、そして日本軍までもが加わって、壮大な争奪戦を繰り広げる…!  アクション・コメディ。

posted by ミカ at 14:03| Comment(0) | TrackBack(5) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「衆議院議員選挙」が終わった

お寝坊してるとき、セミもミンミンうるさいけど、
選挙演説もうるさかった。
やっと終わったぜ。

アタシ、支持政党はないけど、選挙だけは行くことにしているの。
地元立候補者の名前すら知らないから、
いつも行きがけに新聞や看板、選挙会場に置いてある資料を見て、
その場で投票する人を決めている。
典型的な浮動票。

地方選挙なんて、無所属が多くて、正体がつかめない。
本当に本当に困ったら、白紙投票しちゃう。
それでも行かないよりはマシだと思うの。
一票を投じる候補者が見つからないというアピール。

選挙に行く手間を惜しんだら、
政治や世の中に文句は言えないような気がする。

雨が降っても、遊びに行っても、選挙には行く。
日曜日にお出かけすることが分かってる時は、
不在者投票までしてるのよ。

裁判官の国民審査って関心メッチャ低いね。
裁判員制度も始まったし、もっと注目されてもいいのに。

普段、不在者投票に行くと、ガラーンとしてるんだけど、
今回は違った。
何と、行列が出来てる〜! す、すごい。
例年にない関心の高さがわかる。

帰りにテレビ局の出口調査までされちゃったよーん。
日曜日にされたことはあるけど、不在者投票じゃ初めてだった。

もうあらかた決着がついたみたい。
民主党の圧倒的勝利。
小泉さんの時の自民党大勝利がウソのよう。

ダンナは選挙速報のテレビ番組が大好きで、
ビール片手にヤジを飛ばしている。
ダンナも無党派だけど、アタシとは政治への考え方が少し違うみたい。

そう言えば、いつも選挙の時だけ電話がかかってくる友人がいる。
「選挙の話だけはしないでね。」と何度言っても懲りないヤツ。
先日も電話来たけど、なぜか今回は「選挙の話やめて」と言ったら、
おとなしく引き下がったから拍子抜けしてしまった。

選挙で面白いのが、ミニ政党。
選挙の時以外はほとんど表舞台に出てこない人たち。
わざわざ立候補する本当の目的は何だろうとか、
どこの政党と仲良しなんだろうとか、
普段は何の仕事をしているんだろうとか、
資金源は何だろうと、いろいろ想像すると楽しい。

とにかく、早く景気よくなって欲しいな〜。

アタシももっと新聞読まなくちゃなー。
選挙速報以外の政治ニュースはあんまり理解できないから。
難しい政治用語や略語もわかんない。
政治のこと、もっと知らなくちゃダメだと思った。


posted by ミカ at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月25日

映画「ちゃんと伝える」を観た感想

★★★★「ちゃんと伝える」

きっと賛否両論あるだろうなーと思った。

AKIRAが素直すぎる好青年を演じていた。
父とぶつかることもできず、子どもの頃から押さえつけられてきたという雰囲気はあまりない。
父親が重い病気だからちゃんと向き合う気になったとは言っても、
病院へ毎日見舞いなんて、なかなかできないことだ。
話すこともなくなっちゃうし。
息子が職場をちょっと抜けてほんの短い時間でも顔を見せるなんて、
何よりうれしいことに違いない。

しかし息子も父親とまったく同じ病気にかかってしまう。
父が死ぬ前に「ちゃんと」親子関係を修復したかったのに、
自分の病気、人生、父親、母親、恋人との関係まで、
「ちゃんと」しなければならなくなった。

時間がない!

「オヤジ、先に死んでくれ」って言葉は過激過ぎるけど、
一刻も早く父に先に死んで欲しいと願うのは理解できる。
瀕死の父親が息子の葬式で喪主を務めるのは悲しすぎる。
自分が体力のあるうちに、父を送り出したいのだ。
父に自分が病気であることを悟られたくないのだ。
だから入院もしないのだ。
とにかく早く死んでもらわないといけない。

不思議なのは、父も息子も極めて元気そうに見えること。
敢えてそういう描き方をしたとしか思えない。
病状を描くと悲愴感が漂い過ぎてしまうからだろうか。
不自然な印象を与えるけど、そんなことまで丁寧に描いていたら、
またまた4時間とかの大作になっちゃったかも?

監督が自分の父親の死をきっかけに作ったという作品らしいから、
そんなテーマで4時間もの映画を撮ったら、
監督まであの世に行っちゃうほどマイってしまうと思う。

この映画はもっと短くてもよかった。
サラリを描く方がいいと思う。

かわいそうなのは残される人。
恋人ももちろんだけど、お母さんはあまりにも辛いだろう。
何故か、ほとんど目立たないけど。
そこを全く描いていないのも、やっぱり長くなっちゃうから?

あくまで「父と息子」の「ちゃんと」がメイン。それが大事。
園子温監督はこの映画で自分の「父との関係」を
ちゃんと消化しきってしまいたかったのかもしれない。
極めて個人的な感情だけど、「撮ろう」という原動力になった。
新しい描き方の原動力になった。
身内のことを客観的に捉えるのはなかなか難しい。
監督のお父さんは、実は全然違うタイプの人なのかもしれない。

らしくない作品だけど、ラストはやっぱり…! らしかったよ。
やはり普通の終わリ方はできなかったのね。
しかし、「やっぱり!」 がないと、普通すぎたかも。

こういうのは想像してなかったわ〜。 ビックリ。
嫌いな人もいるかもしれないけど、アタシはギリギリ許せた。
 
そこに至るまでが「お涙ちょうだい」を避け続けた描き方だっただけに、
それで素直に、アタシ泣いちゃったのでした。

【あらすじ】
(象のロケット『ちゃんと伝える』より引用)
地方都市のタウン誌編集部に勤める27歳の史郎は、仕事を抜け出してでも毎日必ず入院中の父を見舞う。 ずっと打ち解けられなかった厳格な父と初めて向き合い、「退院したら一緒に湖へ釣りに行こう。」そんな話も出るようになった。 しかし父の主治医に勧められ軽い気持ちで胃の検査を受けた史郎は、父と同じ病名を告げられる…。 ヒューマンドラマ。 ≪オヤジ、先に逝ってくれ。≫

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2009年08月17日

映画『南極料理人』を観た感想

★★★『南極料理人』

恥ずかしいことに、北極と南極の区別もあんましできないの。
昭和基地は知ってたけど、こんなこじんまりした基地があったとは。
わざわざこんな僻地へ行くんだから、きっと重要なお仕事をしてるんだろう。

でも、ぜーんぜん難しい顔なんかしてない人たち。
どんなにすごい仕事をしてるかについての描写はあんまりない。
一年以上、外出せず訪問者もなく、たった8人の男だけで暮らす。
その過酷な共同生活をユーモラスに描いている。

いかにマンネリを防ぐかの工夫をして暮らす彼ら。
だって、メチャメチャ単調な毎日なんだもの。
だから、映画もちょっと起伏に欠けるのは仕方ない。
それが真実なんだから。

このメンバー、みんな面白い人ばかり。
宇宙飛行士と同じように適性検査ってあるのかしら。
共同生活できない自己チューは困るよ。

実際はしっかりした施設だろうけど、ちょっとショボく見えた。
イザってときは通信手段も限られてるし、命を失う危険もある。
家族との問題もあるだろう。
ものすごいストレスだろうなあ。
そんな中で、何年でもいたいって言う医者が印象的だった。
この8人、きっとずっと戦友だね。

楽しみと言えば、食べること。そりゃーそーだ。
冷蔵庫がなくても腐らないからいいなー。
ご飯はきっと圧力かけないと炊けないのだ。
ラーメンと海老フライには笑った!
いちばんおいしそうだったのは、おにぎり。
シャケおにぎり食べたーい!

原作者は、実際に南極料理人だった人で、
今は料理教室もやってるらしい。
南極での調理方法を習っても試す機会はないけど、
サバイバル調理法としてはいいかも。
普通の料理も上手だろうし、オヤジ受けする料理が習えそうだな。

【あらすじ】
(象のロケット『南極料理人』より引用)
1997年、海上保安庁に勤務する西村は、南極ドームふじ基地に料理担当として派遣される。 昭和基地から1000キロも離れた内陸の山の上に位置し、ペンギンやアザラシはおろか、ウィルスさえも生存できないマイナス54℃の極寒地で、8人の南極観測隊員たちは1年半もの共同生活を送ることになった…。 究極の単身赴任物語。 ≪おいしいごはんが、待ってます。≫

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2009年08月16日

映画「サマーウォーズ」を観た感想

★★★★「サマーウォーズ」

今まで見たことのないタイプのアニメだった。
この映画の標準対象年齢っていくつなんだろ。

実世界はとても温かみのある手描き風。
仮想世界はゲームみたい。
どちらも色鮮やかでキレイな絵だった。

アナログ世代のおばあちゃんと、デジタルな孫世代。
両者が極めて自然に一つ屋根の下に存在している。

オズの仮想世界って理解し難い。
最後までよく分かんないまま終わってしまった。
でも、何故かすごく共感できた。

世界の一大事に、子や孫たちが電子機器でピコピコやってる中で、
おばあちゃんは、手紙や葉書を頼りに黒電話一本で力を奮う。
とても頼もしかった。

謎の数字が事件の引き金だけど、
頭のいい人って、目の前に課題があると解きたくなっちゃうのかね。
そんな引っかけって、本当にありそうだよ。
パソコンに「ここをクリックしてください。」ってメールが来ると、
押したくなるけど、それって全然次元が違う?

高校生でフィアンセのフリってのは、無理やりな設定だ。
まあ、その他はスムーズに入っていけた。
風来坊の侘助おじさんって、アタシも大好き。
高校野球や屋敷内の描き方がいかにも「夏」らしい。

アナログ世代は、ハイテク・デジタルを信用していない。
心がこもっているのはやはりアナログだと主張する。
それは、ハイテクについていけない言い訳だったりもする。

直接挨拶すべきところ、略儀ながら手紙で失礼いたしますと書いて、申し訳なく思う。
手紙を書きたいけど、面倒だから電話で済ましてごめんなさい。
電話で話したいけど、メールで簡潔に報告して時間の節約。

どんどんどんどんコミュニケーションツールは変わっていった。
いつも新しい道具は最初バカにされていた。
ハイテクが進む一方で、アナログはちゃんと支持されてはいる。
懐かしいとか、ホッとするとか、かえって壊れにくいとか、早いとか、さまざまな理由で。

だが、完全デジタル世代は、ちゃんとハイテク世界で思いやりを発揮するのだ。
心まで機械でピコピコってことにはならない。
パソコンの中でも、アバターとして意志を持つのだ。
おばあちゃん、安心してね。
ちゃんと、おばあちゃんの教えてくれたことは伝えていくよ。
形はだいぶ変わっちゃうかもしれないけど。
それが進化なんだ。
あー、アタシもきっとついてけないや…。

【あらすじ】
(象のロケット『サマーウォーズ』より引用)
高校2年の夏休み、健二は憧れの先輩・夏希にアルバイトを頼まれ、長野にある彼女の曾祖母の家へ一緒に行き「フィアンセのフリ」をすることになってしまった。 その夜、携帯に謎の数字が連なったメールが届き、数学だけが取り柄の健二は夢中で解読するが、翌朝、デジタル仮想都市OZ(オズ)と、現実世界に異変が起こっていた…。 近未来青春ファンタジーアニメ。

posted by ミカ at 22:51| Comment(0) | TrackBack(9) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画「色即ぜねれいしょん」を観た感想

★★★「色即ぜねれいしょん」

想像する70年代そのまんまの雰囲気だった。
学生運動でまっとうな就職できなかったみたいなヒゲゴジラ。
何年も留年しっぱなしみたいな家庭教師。
ユースホステルの「さあ、みんなで一緒に!」のノリとか。

あの、みんなで歌う歌、よかったなー。
「た〜びに、出てみよう♪」って覚えちゃったよ。
ユースホステルは利用したことないけど、
素敵な出会いがありそうな気分にさせてくれる。

主人公の純がパッとしない普通の男の子っぽくて良かった。
イケメンでもスポーツマンでも優等生でもヤンキーでもない。
部活に打ち込んでもいない。
普通の中流家庭で育ち、両親の中は円満で、子どもに甘い。
学校でいじめられることもなく、平平凡凡。
何の問題もない毎日が、ちょっとつまんないだけ。

こういう子がいつの時代も実は主流だろう。

でも、それじゃ映画にならないから、
普通は波乱万丈の泣かせる青春ドラマとなる。
ありえねーって話じゃないと面白くないと思われてるから。

平凡な毎日の中で、ちょっとばかし目立った思い出を綴っている。
これこそが本当の青春映画なのかも。
絵にならないし、感動もしないけど、
微笑ましい男子の毎日に好感が持てる。

役者さんがみんな役になりきってた。
リリー・フランキーは話がわかるパパだし、
堀ちえみのママはかわいい。
ヤンキーの大将カッコ良かったなー。
オリーブは本当にまぶしかった!
まず「キレイなお姉さん」ありき、だ。

お盆から公開って、さすが仏教系ね。

【あらすじ】
(象のロケット『色即ぜねれいしょん』より引用)
学生運動も下火になった1974年。 京都の仏教系男子高校1年の乾(いぬい)純は、ロックな生き方に憧れながらも平凡な毎日を送る文科系男子。 夏休み、友人の伊部と池山から隠岐島旅行に誘われる。 彼らによると、島のユースホステルにはフリーセックス主義者が集まり、そこに行けば“モッテモテ”になるというのだ! 浮かれ気分で出発した3人だったが…。 青春コメディ。

posted by ミカ at 19:13| Comment(0) | TrackBack(5) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画「キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語」を観た感想

★★★★『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』

「戦場のピアニスト」が印象的だったエイドリアン・ブレディ。
今回も音楽にまつわるお話だが、彼はアーティストを育てる側。
ナイーブな表情は相変わらず。
実際のチェスはもっと骨太だったのではと思うけど。

チェスはある意味、黒人をうまく使って儲けたことになる。
当時、黒人だけだったら交渉も難しかっただろうし、
白人の彼が間に立つことでスムーズに回転した。
持ちつ持たれつの間柄だったのだろう。
それも立派な才能だ。

裏方に徹するチェスを演じているから、
主役のエイドリアン・ブレディは目立ち過ぎず、歌手が引き立っていた。
音楽が素晴らしくて、当時の雰囲気がたっぷり味わえた。
どのアーティストも聴かせてくれた。

テンターテイナーとしては最高だけど、他はメチャクチャな彼らを引っ張って働かせるのはご苦労なこと。
彼らに対する「愛」がないと、信頼関係が築けない。
打算はあったにせよ、「家族」と思っていたのはウソじゃない。

白人のファンがコンサート会場の人種の枠を飛び出して、
踊り狂うシーンが印象的だった。
だいたい公然とあんな差別をしていたことが信じられない。
本当にすごかったんだね。

チェスとエタの恋は何となく本当の愛じゃなかったような印象を受けた。
「彼女に惚れてる」って言葉が空虚な感じだった。
仕事上は最高のカップルだったんだろうけど、
仕事抜きで愛し合えただろうか。
男と仕事は切り離せないから、打算も愛なのかしら。
チェスは打算の中に本物の愛を持っていたからこそ成功したのかな。

会社が成功していく様子や、次々とスターが登場しヒットを飛ばすシーンは勢いがあってワクワクする。
そして、それが結局虚像にすぎないことも描かれていて、ラストもシビアだった。

【あらすじ】
(象のロケット『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』より引用)
1941年、ポーランド移民のレナード・チェスは、シカゴ黒人街にクラブをオープンし、その後チェス・レコードを立ち上げる。 マディ・ウォーターズをはじめ黒人アーティストの楽曲は次々に大ヒット。 人種に偏見を持たないレナードは彼らを家族と呼んで育て、報酬として高級車キャデラックを贈ったが、トラブルも続出する…。 実話に基づくソウルミュージックの草創期物語。

ラベル:2008 洋画 音楽 差別
posted by ミカ at 12:01| Comment(0) | TrackBack(5) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月11日

映画『G.I.ジョー』を観た感想

★★★★『G.I.ジョー』

突っ込みどころは、おかしなおかしな忍者だろう。
日本のシーンがどうみても韓国。
演じてるのもイ・ビョンホンだし…。

でも、そんなのごく一部のシーンだから、
ヘンな日本なんて、いつものこと。 気にしない、気にしない。

アタシはこの映画大いに気に入ったよ。
ストーリーはどこかで見たような、よくあるパターンだけど、
とにかくアクションがすごくて、視覚的に楽しめる。
スカッと爽快。宣伝通り、超刺激的でカッコイイ〜!

どっちが敵か味方かわかんなくなるほど、
入り乱れるところもあるけど、
わけわかんなくてもいーのだ。
単純でサッパリしてて、面白い。

ウチのダンナはアナに完全ノックアウトされていた。
スタイル抜群で、超シ・ゲ・キ的。
セクシーで、コワーイのだ。
男爵はお気の毒だけど…踏み台ね。

あ、観る前にオフィシャルサイトとかで敵味方のメンバーを、
ある程度頭に入れておいた方がいいよ。
アタシはたまたま見てたからよかったけど、
そうでなかったら、だいぶ混乱したと思う。

真剣に闘ってるのにユーモアたっぷり。
続編でG.I.ジョーの新メンバーになる人も想像できるし、
どの人物も番外編が作れそうなほど個性的。
次回作が楽しみだなー。
これぞ夏の娯楽大作だ。

【あらすじ】
(象のロケット『G.I.ジョー』より引用)
あらすじ:NATO特殊部隊のデュークとリップコードは、巨大軍事企業NARS産業の工場から究極の化学兵器“ナノマイト弾頭弾”を輸送中に襲撃を受け、ハイパー・スーツに身を包んだ最強の国際機密部隊“G.I.ジョー”に窮地を救われた。 兵士としてのプライドを傷つけられた2人はG.I.ジョーに志願。 厳しい訓練を受け、世界最悪のテロ組織コブラに立ち向かう…。 近未来ハイテク・アクション。

posted by ミカ at 02:19| Comment(0) | TrackBack(9) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画「ココ・シャネル」を観た感想

★★★★「ココ・シャネル」

シャネルの服もバッグも一個も持ってない。
ロゴが大きい…。
シャネル・スーツのデザインも好みじゃない。
今まで、あんまし好感持ってなかったのさ。
でも、この映画を観て、ちょっと見直した。
そんなにもデザインや素材の改革者だったなんて。
洋服の歴史のお勉強としても面白い作品だった。

シャーリー・マクレーンって貫録あるー。
しかし、出番としては少ないの。

どちらかというと、若き日のシャネルの物語。
若い頃のシャネルはとてもイキイキしている。

孤児から実力でのし上がった人物。
でも、のし上がる裏にはパトロンがいた。
それは責められないと思うよ。
いくら実力があっても、運がなきゃ道は開けない。
運は自分で作るもの。
男はいくらでも利用しなくちゃ。
たまたま恋人が金持ちで人脈があって応援してくれたってだけだもの。

最初の彼はまったくいけ好かないヤツだった。
家族にも紹介しないなんてヒドイ!

次の彼からはプロポーズもされたのに、
彼女のプライドが邪魔をした。
昔のキャリアウーマンは仕事第一だったのだ。

この作品、なーんか違和感があったのよ。
突然シャネルの復帰シーンから始まるし、
何で「復帰」なのかの説明がない。
んで、ちょっと調べてみたら…。

ナチス将校との恋愛関係が原因で、一時期非国民扱いされてたらしい。
やはり、世渡り上手だったのね。
そのせいで、しばらくスイスに亡命していた。
結構長い年月の空白はそのせい。

非常に重要なことなのに、すっぽり抜け落ちてるのだ。
そこんとこ、キッチリ描いて欲しかったな。
シャネルの会社が許可しなかったのかしらん。

一番美しかった恋愛を中心に描くのは悪くはないけどね。
なーんか、少し興ざめしちゃった。
調べなければよかったと思った。

映画は映画として楽しむべき。
一般的な歴史の真実を知る必要はあるけれど、
映画に真実を求めてはいけないのだ。
映画は夢の世界。
原作本を読んでも全然違う場合が多いんだし。
シャネルを知らないアタシはシャネルを語る資格はない。

【あらすじ】
(象のロケット『ココ・シャネル』より引用)
1954年、パリ。 15年ぶりにコレクションを開催したものの「過去から脱却できないシャネル」と酷評されたココ。 「失望は何度も味わっているわ」とつぶやき、彼女はこれまでのキャリアと愛の思い出を振り返る。 最初の恋人との出会いはココが孤児院を出て、お針子として働き出した頃だった…。 世界的ファッション・デザイナー、ガブリエル・“ココ”・シャネルの物語。

posted by ミカ at 00:34| Comment(2) | TrackBack(4) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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