映画「ソラニン」を観た感想

★★★「ソラニン」

イマ時の同棲カップルが主人公。
芽衣子も種田も、いいかげんなタイプじゃないんだけど、
いや、だからこそ自分をごまかせなくて、
宙ぶらりんな生活を送っている。

宮崎あおいちゃんは実際には結婚してるけど、
この芽衣子と種田は、年齢的にはまだ結婚ってのは考えられなくて、
ただ好きだからというのと、経済事情で一緒に暮らしてるみたい。

「仕事やめちゃおうかな。」とつぶやく芽衣子に、
「やめちゃえば。」と返す種田。
このゆるゆる〜の2人が、だんだん真剣になってく。

種田が才能があるのかないのか、アタシにはわかんない。
ただ、バンド仲間は彼の曲で頑張った。
曲や演奏や歌がよくても、デビューできるとは限らない。
彼らと同じように必死に頑張ってるバンドはいっぱいあるから。

今回、宮崎あおいちゃんが歌を頑張った。
すごく頑張ったんだなーと思った。
やっぱりというか、そんなにうまくはなかったけど、
芽衣子のキャラクターとしてはピッタリの歌い方だった。

不器用なカップルなのだ。
種田のキャラクターは今一つつかみきれない気がした。
芽衣子はわかりやすかった。

こんなもやもやした時期を過ごした人って多いと思う。
もやもやの時期は必要だけど、ずっとそのままって人もいる。
アタシも実は経験あるんだー。
アタシは悩む女子のよくあるパターン。
結婚という形で卒業した。
自分で脱皮できなくて、他力本願だったの。
だから、いまだにちょっともやもやしてるよ。

種田は卒業を形にできなかった。
芽衣子は卒業近い感じ。
ソラニンの意味するものが不明だったけど、
突き破る時は、悪いことも起きるってことなのかなー。
成長には毒も必要ってこと？

芽衣子これからどうするのかしら。
就職して普通に結婚するのかなー。

【映画『ソラニン』あらすじ】
（象のロケット『ソラニン』より引用）
多摩川沿いのアパートで暮らす、OL2年目の芽衣子とフリーターの種田。　音楽の夢をあきらめきれない種田は、「ソラニン」という曲を書き、バンド“ロッチ”の仲間たちと製作したデモCDを関係各社に送るが、良い反応はなかった。　そんなある日、種田がバイク事故にあってしまう。　芽衣子は種田のギターを手に自分が「ソラニン」を歌うことを決意するが…。　青春ラブストーリー。

Comments

はじめまして

ソラニンは「今どきの悩みってなんだろう？」ということを知りたくて観てみました。

閉塞感を感じながら生きてゆく辛さがひしひしと伝わってくる佳作でした

宮崎あおいさんの演技力には引き込まれました。唄を含めた音楽も映画に合っていて久しぶりに完成度の高い邦画を観た思いです。

DVDが発売されたら購入したい映画です

Posted by 路地裏Ｃａｆｅ店主あるく人 at 2010年06月04日 05:56

トラックバックありがとうございます。
私もこの映画の見所は、宮�ｱさんのライブシーンだと思います。
決してうまくはなかったんですが、けれど下手すぎず、種田の思いが伝わっていたと思います。

Posted by 白線流し at 2010年06月08日 23:45

はじめまして。
トラックバックありがとうございます。
「ソラニン」。もやもやしてましたね・・・。あの世代特有の感じ。私も結婚で卒業したクチなので、未だに気持ちは青春？
宮崎あおいの歌、必死さが伝わってよかったです。もっとモヤモヤして、最後にライブでもっと爆発してほしかったな〜。

Posted by みみりん at 2010年06月26日 09:41

トラックバックありがとうございます。
種田があのような形で自分と決別する道を選んだ思いが、私にはいまいち理解できないんですよね〜。もやもやです。
今日は「ソラニン」の歌の記事をアップしてみましたが、芽衣子のライブよかったですよね。泣けました。

Posted by るるる☆ at 2010年09月08日 11:04

トラックバックありがとうございます。

私のなかでは、宮崎あおいさんの歌は結構ソウルフルで良かったと思いますよ〜。

最近、CMでもブルーハーツの歌を歌ってますね〜。
ってことは業界受けも良いということでしょうか？

Posted by 根無し草 at 2010年09月18日 22:13

トラックバック、ありがとうございました。

ソラニンの歌詞を読んだら、
もやもやしてる、ゆるい時期に
さよならを告げる歌なのかなって思いました。

ミカさんのおっしゃるとおり、「卒業」なんでしょうね。

じゃがいもも置いておくと芽が出てきちゃう。
ゆるい幸せもそのままにしておくと、
ソラニンという毒を含んだ芽が出てきてしまう・・・。

種田はそれをわかっていて、
抜け出そうとしていたんじゃないかと思ったんですが、
なぜあんなことをしてしまったのか？

でも芽衣子の歌は、ホントにぴったりでしたね。伝わってきました〜。

Posted by はるゆず at 2010年09月21日 12:13