クリント・イーストウッド監督って、俳優時代をあんまり知らないけど、
こないだ、テレビで「ダーティ・ハリー」を観た。
とっても若くてハンサムだった。
今回の作品には監督は俳優としては登場しない。
「インビクタス」はアフリカのお話。
南アフリカ共和国の、そんなに昔の話でもないのに、
とっても歴史を感じさせる実話物語だった。
ネルソン・マンデラを演じているのは、
アタシの大好きなモーガン・フリーマンおじさま。
大人物ぶりをユーモアも交えながら素敵に演じている。
黒人が大統領となって、アパルトヘイトの仕返しとして、
今度は白人を排斥したって当然の状況なのに、
マンデラは平等に接する。
魂のレベルが違うのだ。
大統領だろうが、何だろうが、
やっぱり黒人は自分たちより下だと思っている白人たちがいる。
その意識が根底から覆ることはないのかも。
色が違うだけなのに。
もちろん、そう考えない白人もいる。
ラグビーチーム主将のピナールは白人だけど、
マンデラの器の大きさに魅了されてしまう。
ここでも魂が惹かれあったのだろう。
チームが強くなっていく様子は、あまりピンとこなかったけど、
唸り声を上げる試合の様子も見せ場たっぷりだった。
南アフリカ共和国の複雑さもよくわかった。
マンデラが有名すぎて、後の政治のことは知らないけど、
マンデラの志を受け継ぐ政治家が続くといいなあ。
素晴らしい作品だと思った。実話だからなおさらだ。
こんな素敵なことが、毎日、世界中で起こるといいな。
監督はきっと人を見る目が優しい人なんだろうと思う。
これまでの作品を観ていてそう思った。
長生きして、もっといっぱい作品撮って欲しい。
監督の額の汗を拭いてあげたい!
【映画『インビクタス/負けざる者たち』あらすじ】
(象のロケット『インビクタス/負けざる者たち』より引用)
1994年、黒人として初めて南アフリカ共和国大統領に就任したネルソン・マンデラは、アパルトヘイト(人種隔離政策)による人種差別や経済格差が依然として残っていることを痛感する。 スポーツを通してなら人々を団結させられるはずだと信じたマンデラは、ラグビーチームの立て直しを図る。 “不屈の精神”は国民の心を‘ひとつ’にできるのか…。 実話に基づく社会派ドラマ。