オドレィ・トトゥに期待したのになー。
着飾っている金持ち女よりずっとキレイだから、
彼女を見ているだけで退屈はしないけど、
内容的には先日観た『ココ・シャネル』の方がまだマシだった。
今回は最愛の恋人ボーイ・カペルよりも、
最初の恋人バルザンの方がずっといい人になってた。
バルザンは恋人というより保護者と言う感じだけど、
シャネルの全てを理解しているようだった。
彼となら仕事と結婚が両立できたかもしんないのにって、
期待も抱くほどだったよ。
シャネルの若い時の恋物語は確かに波乱万丈で、
映画になりやすいのかもしれないけれど、
アタシが観たいのは、「シャネル」を作ったデザイナーのお話。
どうやってこの時代に彼女が成功していったのか、
デザインの方法、会社経営者としての手腕、スキャンダル、晩年のこと…etc.
いろいろ知りたいと思うのよ。
でも、『ココ・シャネル』も『ココ・アヴァン・シャネル』も、
そういうところはすっぽり抜け落ちていた。
若い頃から才能があったということは分かるけど、
恋愛物語が終わると、いきなり成功者となって終わり。
「何だよ〜!」って拍子抜け。
ああ、またシャネルの映画あるみたいだから、
次こそはと期待したいけど、
やっぱ、実在の人物で、世界的会社の看板になってる人だと、
真実は描きにくいのかしらん?
じゃあ、なんで映画作るのかな?
シャネルって知名度だけで、まあ観に行っちゃうけどね。
【あらすじ】
(象のロケット『ココ・アヴァン・シャネル』より引用)
孤児院で育ったシャネルは、お針子をしながら夜は姉とナイトクラブで歌い“ココ”という愛称で呼ばれた。 資産家バルザンの愛人となった彼女は、シンプルで動きやすい服や帽子を手作りして身につけ、豪華で窮屈なドレスで飾り立てる女たちの中で変わり者扱いされる。 やがて新しい恋人ボーイ・カペルに出会うのだが…。 伝説のデザイナー、ココ・シャネルの物語。