どこか懐かしい心温まる物語だ。
邦題もとってもとってもいい〜!
ピゴワルは景気さえよければ、人のいい真面目なお父さん。
でも不況で劇場の仕事がなくなってしまった。
ピゴワルには似合わない美人妻は男と逃げる。
幼い息子はパパの酒代のためにアコーディオンを弾く。
泣かせるじゃないか。
仕事があれば、ピゴワルだって酒におぼれたりしない。
劇場にお客さんが入りさえすれば。
劇場を立て直すためにみんなで頑張るのだ。
しかし、客の入りが悪かったのは出し物が悪かったせいもある。
新しくやってきた歌手の女の子のおかげで大盛況。
この女の子もワケありなんだけど、
あたし、ずーっと悪徳社長の隠し子かと思ってた。
ラジオ男はラジオをずっと聴いているから、
引きこもりでも世の中の流れを一番把握している。
引きこもるのは真面目すぎる性格だから?
暗いようで、結構物分かりがいい。
みんなが頑張って客も戻ってきたのに、
そうそううまく行くことばかりじゃない…。
世の中、いい人ばかりじゃないのだ。
でも、悪い人も良い人もひっくるめて、
全ての登場人物を温かい目で見てあげたくなるの。
人生山あり谷あり。
どんなときでもあきらめないで、自分の出来ることをする。
どんな時でも人は楽しいひと時を求める。
シャンソニア劇場は街の人が来るのを待っている。
誰でもそこへ行くと元気を取り戻すのだ。
そんな場所、アタシは家庭で作りたいよ。
【あらすじ】
(象のロケット『幸せはシャンソニア劇場から』より引用)
1936年、“フォブール(郊外)”と親しみを込めて呼ばれるパリ北部の下町。 ミュージックホール・シャンソニア劇場が不況のあおりで閉鎖された。 長年働いてきた裏方のピゴワルは妻に逃げられ、「失業で扶養資格なし」と判定されて息子とも引き離されることに。 行き場のない仲間たちと突然「劇場を占拠」したピゴワルは必死の思いで再建に立ち上がるが…。 音楽ヒューマンドラマ。