2009年07月26日

映画「バーダー・マインホフ 理想の果てに」を観た感想

★★★「バーダー・マインホフ 理想の果てに」

1960〜70年代の若者は、今と違って闘っていた。
高校生までもがそうだったなんて、想像もつかないけど。

本来なら、今年派遣切りにあった人、就職が見つからない大学生、
リストラされた人、年金もらいそこなった人、
みんなみんな、デモやったっておかしくないのだ。
「社会が悪いんだー!」って、アピールするの。

でも、ほとんどの人が何もしない。
そんなことしても何にも変わらないって最初からあきらめてる。
社会のために何かやってる人って何人いるだろう?

アタシ自身も、申し訳ないけど何にもしていない。
政治のことはよく理解できてないし、奉仕活動もしていない。
人のために何かするって余裕はあんましないから。
せいぜい、知ってる人たちの小さなお役に立つくらいのもの。
自分の目の届く範囲で精一杯だよ。

しかし、「あの頃」の若者は違った。
本気で社会を変えようと思い、そうできると信じていた。
彼らは当初の志だけは高かったのだ。

だからって何で学生運動が暴力とつながっていくのか、
常々疑問に思っていた。
学生運動もソフト路線から過激派までいろいろあったみたい。

「昔はオレも学生運動やってたんだ。ブタ箱にも2、3日入ったよ。」
って言うと、ちょっとカッコイイおじさまって印象だよ。
そう、ちょっぴりデモった程度ならね。

もちろん、学生運動と赤軍とは全くの別物だ。
赤軍って犯罪者の集団だとしか思えない。

この映画を見て、ちょっぴりわかったよ。
暴力はアピールのための手段なのだ。
言葉だけでアピールしても効果がなかったんだね。
だからマインホフはジャーナリストから赤軍になった。

ふーん、そーなのかと社会科の授業のように観ていたけど、
後半はちょっと失速。
刑務所のシーンなんて、全然面白くなかった。

正義のための暴力なんて賛成できない。

でも、今も世界各地で起こっている紛争や戦争も同じこと。
じゃあ、どうすればいいのと聞かれると困ってしまう。
ペンは剣より強いと思いたいけれど、弱いのかな…。

マインホフ役のマルティナ・ゲデックが闘争の親分の貫録十分。
ただ、若者じゃないよね、この人。

この時代のうねりみたいなものは感じられた。
出演者たちもそれぞれ納得できる演技で見応えあった。
よい映画を作ろうという気持ちも伝わって来た。
だけど、少しばかり長かったなあ…。

【あらすじ】
(象のロケット『バーダー・マインホフ 理想の果てに』より引用)
左翼系女性ジャーナリストのマインホフは、ベトナム戦争への抗議目的でデパートに放火したバーダーとエンスリンのカップルと知り合う。 メディアから“バーダー・マインホフ”グループと呼ばれていた彼らは、1969年、正式にドイツ赤軍(RAF)を立ち上げ、帝国主義への武装闘争を表明した…。 西ベルリンに実在した若者たちの闘争史。≪世界は変えられると信じていた―。≫
posted by ミカ at 23:46| Comment(0) | TrackBack(3) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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映画「バーダー・マインホフ 理想の果てに」
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