2009年08月16日

映画「サマーウォーズ」を観た感想

★★★★「サマーウォーズ」

今まで見たことのないタイプのアニメだった。
この映画の標準対象年齢っていくつなんだろ。

実世界はとても温かみのある手描き風。
仮想世界はゲームみたい。
どちらも色鮮やかでキレイな絵だった。

アナログ世代のおばあちゃんと、デジタルな孫世代。
両者が極めて自然に一つ屋根の下に存在している。

オズの仮想世界って理解し難い。
最後までよく分かんないまま終わってしまった。
でも、何故かすごく共感できた。

世界の一大事に、子や孫たちが電子機器でピコピコやってる中で、
おばあちゃんは、手紙や葉書を頼りに黒電話一本で力を奮う。
とても頼もしかった。

謎の数字が事件の引き金だけど、
頭のいい人って、目の前に課題があると解きたくなっちゃうのかね。
そんな引っかけって、本当にありそうだよ。
パソコンに「ここをクリックしてください。」ってメールが来ると、
押したくなるけど、それって全然次元が違う?

高校生でフィアンセのフリってのは、無理やりな設定だ。
まあ、その他はスムーズに入っていけた。
風来坊の侘助おじさんって、アタシも大好き。
高校野球や屋敷内の描き方がいかにも「夏」らしい。

アナログ世代は、ハイテク・デジタルを信用していない。
心がこもっているのはやはりアナログだと主張する。
それは、ハイテクについていけない言い訳だったりもする。

直接挨拶すべきところ、略儀ながら手紙で失礼いたしますと書いて、申し訳なく思う。
手紙を書きたいけど、面倒だから電話で済ましてごめんなさい。
電話で話したいけど、メールで簡潔に報告して時間の節約。

どんどんどんどんコミュニケーションツールは変わっていった。
いつも新しい道具は最初バカにされていた。
ハイテクが進む一方で、アナログはちゃんと支持されてはいる。
懐かしいとか、ホッとするとか、かえって壊れにくいとか、早いとか、さまざまな理由で。

だが、完全デジタル世代は、ちゃんとハイテク世界で思いやりを発揮するのだ。
心まで機械でピコピコってことにはならない。
パソコンの中でも、アバターとして意志を持つのだ。
おばあちゃん、安心してね。
ちゃんと、おばあちゃんの教えてくれたことは伝えていくよ。
形はだいぶ変わっちゃうかもしれないけど。
それが進化なんだ。
あー、アタシもきっとついてけないや…。

【あらすじ】
(象のロケット『サマーウォーズ』より引用)
高校2年の夏休み、健二は憧れの先輩・夏希にアルバイトを頼まれ、長野にある彼女の曾祖母の家へ一緒に行き「フィアンセのフリ」をすることになってしまった。 その夜、携帯に謎の数字が連なったメールが届き、数学だけが取り柄の健二は夢中で解読するが、翌朝、デジタル仮想都市OZ(オズ)と、現実世界に異変が起こっていた…。 近未来青春ファンタジーアニメ。



posted by ミカ at 22:51| Comment(0) | TrackBack(9) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画「色即ぜねれいしょん」を観た感想

★★★「色即ぜねれいしょん」

想像する70年代そのまんまの雰囲気だった。
学生運動でまっとうな就職できなかったみたいなヒゲゴジラ。
何年も留年しっぱなしみたいな家庭教師。
ユースホステルの「さあ、みんなで一緒に!」のノリとか。

あの、みんなで歌う歌、よかったなー。
「た〜びに、出てみよう♪」って覚えちゃったよ。
ユースホステルは利用したことないけど、
素敵な出会いがありそうな気分にさせてくれる。

主人公の純がパッとしない普通の男の子っぽくて良かった。
イケメンでもスポーツマンでも優等生でもヤンキーでもない。
部活に打ち込んでもいない。
普通の中流家庭で育ち、両親の中は円満で、子どもに甘い。
学校でいじめられることもなく、平平凡凡。
何の問題もない毎日が、ちょっとつまんないだけ。

こういう子がいつの時代も実は主流だろう。

でも、それじゃ映画にならないから、
普通は波乱万丈の泣かせる青春ドラマとなる。
ありえねーって話じゃないと面白くないと思われてるから。

平凡な毎日の中で、ちょっとばかし目立った思い出を綴っている。
これこそが本当の青春映画なのかも。
絵にならないし、感動もしないけど、
微笑ましい男子の毎日に好感が持てる。

役者さんがみんな役になりきってた。
リリー・フランキーは話がわかるパパだし、
堀ちえみのママはかわいい。
ヤンキーの大将カッコ良かったなー。
オリーブは本当にまぶしかった!
まず「キレイなお姉さん」ありき、だ。

お盆から公開って、さすが仏教系ね。

【あらすじ】
(象のロケット『色即ぜねれいしょん』より引用)
学生運動も下火になった1974年。 京都の仏教系男子高校1年の乾(いぬい)純は、ロックな生き方に憧れながらも平凡な毎日を送る文科系男子。 夏休み、友人の伊部と池山から隠岐島旅行に誘われる。 彼らによると、島のユースホステルにはフリーセックス主義者が集まり、そこに行けば“モッテモテ”になるというのだ! 浮かれ気分で出発した3人だったが…。 青春コメディ。

posted by ミカ at 19:13| Comment(0) | TrackBack(5) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画「キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語」を観た感想

★★★★『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』

「戦場のピアニスト」が印象的だったエイドリアン・ブレディ。
今回も音楽にまつわるお話だが、彼はアーティストを育てる側。
ナイーブな表情は相変わらず。
実際のチェスはもっと骨太だったのではと思うけど。

チェスはある意味、黒人をうまく使って儲けたことになる。
当時、黒人だけだったら交渉も難しかっただろうし、
白人の彼が間に立つことでスムーズに回転した。
持ちつ持たれつの間柄だったのだろう。
それも立派な才能だ。

裏方に徹するチェスを演じているから、
主役のエイドリアン・ブレディは目立ち過ぎず、歌手が引き立っていた。
音楽が素晴らしくて、当時の雰囲気がたっぷり味わえた。
どのアーティストも聴かせてくれた。

テンターテイナーとしては最高だけど、他はメチャクチャな彼らを引っ張って働かせるのはご苦労なこと。
彼らに対する「愛」がないと、信頼関係が築けない。
打算はあったにせよ、「家族」と思っていたのはウソじゃない。

白人のファンがコンサート会場の人種の枠を飛び出して、
踊り狂うシーンが印象的だった。
だいたい公然とあんな差別をしていたことが信じられない。
本当にすごかったんだね。

チェスとエタの恋は何となく本当の愛じゃなかったような印象を受けた。
「彼女に惚れてる」って言葉が空虚な感じだった。
仕事上は最高のカップルだったんだろうけど、
仕事抜きで愛し合えただろうか。
男と仕事は切り離せないから、打算も愛なのかしら。
チェスは打算の中に本物の愛を持っていたからこそ成功したのかな。

会社が成功していく様子や、次々とスターが登場しヒットを飛ばすシーンは勢いがあってワクワクする。
そして、それが結局虚像にすぎないことも描かれていて、ラストもシビアだった。

【あらすじ】
(象のロケット『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』より引用)
1941年、ポーランド移民のレナード・チェスは、シカゴ黒人街にクラブをオープンし、その後チェス・レコードを立ち上げる。 マディ・ウォーターズをはじめ黒人アーティストの楽曲は次々に大ヒット。 人種に偏見を持たないレナードは彼らを家族と呼んで育て、報酬として高級車キャデラックを贈ったが、トラブルも続出する…。 実話に基づくソウルミュージックの草創期物語。

ラベル:2008 洋画 音楽 差別
posted by ミカ at 12:01| Comment(0) | TrackBack(5) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
記事に関係のあるトラックバックは大歓迎です!
表示されるまでに1〜2日かかることがあります。ごめんなさい。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。