2009年07月28日

映画「エル・カンタンテ」を観た感想

★★★★ 「エル・カンタンテ」

ラテン系の音楽のノリって大好き!
なんてったって明るいんだもん。
ジャズフェスティバル行った時は感動した。
ただ、日常的に聴いてるわけじゃないから、
誰が誰なのか、何の曲なのかがサッパリわからない。

この作品に登場する音楽も、いくつか耳にした曲があったよ。
エクトル・ラボーも、彼を演じたマーク・アンソニーも知らないけど、
とってもいい曲で、歌もプロ中のプロだからめっちゃ上手い!
心地よいサウンドに酔いしれた。

何だったら、もう音楽だけにしちゃえばよかったのに。
マーク・アンソニーのコンサート・ドキュメンタリー映画を観たい。
エクトル・ラボーのフィルム・コンサートも観たい。

しかし、ストーリーも結構それなりに楽しめた。
回想シーンもよかった。
奥さんがしっかり者の美人で、迫力ありすぎてコワい!
エクトルは天才的音楽バカという印象。
ダンナの才能に惚れたなら、どこまでも面倒見なきゃね。

コンサートの直前までハチャメチャなことやってても、
鬼嫁に引っ張られて、ひとたびステージに立つと、
もうキラキラした素晴らしいサルサ・スターの世界。
人々を熱狂させる力のある偉大な歌手の雰囲気がよく出ていた。

エクトル・ラボーのもマーク・アンソニーのも、
CD買いたくなった。
踊りたくなっちゃうよ。
夏はラテンだ! ロックだ! ジャズだ!

【あらすじ】
(象のロケット『エル・カンタンテ』より引用)
1963年、歌手を夢見てプエルトリコからニューヨークへやって来た17歳のエクトルは、数ヵ月後にはナイトクラブで客の歓声を浴びるようになる。 ウィリー・コロン率いるバンドのボーカリストとしてデビューしたエクトルは、その伸びやかな歌声で瞬く間にスターへの階段を駆け上っていくが…。 “歌手の中の歌手”と呼ばれたエクトル・ラボーの生涯を描くラテン音楽ドラマ。


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2009年07月27日

映画「クララ・シューマン 愛の協奏曲」を観た感想

★★★★「クララ・シューマン 愛の協奏曲」

「バーダー・マインホフ 理想の果てに」で、
女性闘争家を演じていたマルティナ・ゲデックが出演している。

すごいね、この人、今週2作品同時公開だなんて。
貫録ある年増美人って役どころがピッタシ。

ブラームスとクララのことは有名だけど、
実はこういう関係だったとは知らなかった。
才能を認め合う者同士の芸術的な三角関係だった。

音楽家のお話だけに、劇中の音楽や演奏は素晴らしい。
それに、シューマン、クララ、ブラームス、そして楽団や女中まで、
みんな役にピッタリはまっていて、時代の雰囲気がよく出ていた。
映像もとてもキレイだった。

悩んでこそ人間、狂ってこそ芸術家。

ただ、感動したかと言うと、そうでもない。
シューマン亡き後の、ブラームスとクララの関係を、
納得するまで描いて欲しかったな。
未亡人とウーンと年下の男性の愛。
そこが一番女性が観たい場面なのにさ。
そしたら、泣いちゃったかもしれないのにー。

【あらすじ】
(象のロケット『クララ・シューマン 愛の協奏曲』より引用)
名作曲者ロベルト・シューマンの妻でピアニストのクララは、相次ぐ出産と気難しい夫の世話でなかなか作曲活動を再開できないでいた。 ある日夫妻は20歳の作曲家ヨハネス・ブラームスと出会いその才能に感銘を受ける。 クララを崇拝する気持ちを隠さない陽気なヨハネスとシューマン一家の奇妙な同居生活が始まったが…。 音楽ヒューマンドラマ。 ≪2人の天才が魅せられた女神―≫

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2009年07月26日

映画「バーダー・マインホフ 理想の果てに」を観た感想

★★★「バーダー・マインホフ 理想の果てに」

1960〜70年代の若者は、今と違って闘っていた。
高校生までもがそうだったなんて、想像もつかないけど。

本来なら、今年派遣切りにあった人、就職が見つからない大学生、
リストラされた人、年金もらいそこなった人、
みんなみんな、デモやったっておかしくないのだ。
「社会が悪いんだー!」って、アピールするの。

でも、ほとんどの人が何もしない。
そんなことしても何にも変わらないって最初からあきらめてる。
社会のために何かやってる人って何人いるだろう?

アタシ自身も、申し訳ないけど何にもしていない。
政治のことはよく理解できてないし、奉仕活動もしていない。
人のために何かするって余裕はあんましないから。
せいぜい、知ってる人たちの小さなお役に立つくらいのもの。
自分の目の届く範囲で精一杯だよ。

しかし、「あの頃」の若者は違った。
本気で社会を変えようと思い、そうできると信じていた。
彼らは当初の志だけは高かったのだ。

だからって何で学生運動が暴力とつながっていくのか、
常々疑問に思っていた。
学生運動もソフト路線から過激派までいろいろあったみたい。

「昔はオレも学生運動やってたんだ。ブタ箱にも2、3日入ったよ。」
って言うと、ちょっとカッコイイおじさまって印象だよ。
そう、ちょっぴりデモった程度ならね。

もちろん、学生運動と赤軍とは全くの別物だ。
赤軍って犯罪者の集団だとしか思えない。

この映画を見て、ちょっぴりわかったよ。
暴力はアピールのための手段なのだ。
言葉だけでアピールしても効果がなかったんだね。
だからマインホフはジャーナリストから赤軍になった。

ふーん、そーなのかと社会科の授業のように観ていたけど、
後半はちょっと失速。
刑務所のシーンなんて、全然面白くなかった。

正義のための暴力なんて賛成できない。

でも、今も世界各地で起こっている紛争や戦争も同じこと。
じゃあ、どうすればいいのと聞かれると困ってしまう。
ペンは剣より強いと思いたいけれど、弱いのかな…。

マインホフ役のマルティナ・ゲデックが闘争の親分の貫録十分。
ただ、若者じゃないよね、この人。

この時代のうねりみたいなものは感じられた。
出演者たちもそれぞれ納得できる演技で見応えあった。
よい映画を作ろうという気持ちも伝わって来た。
だけど、少しばかり長かったなあ…。

【あらすじ】
(象のロケット『バーダー・マインホフ 理想の果てに』より引用)
左翼系女性ジャーナリストのマインホフは、ベトナム戦争への抗議目的でデパートに放火したバーダーとエンスリンのカップルと知り合う。 メディアから“バーダー・マインホフ”グループと呼ばれていた彼らは、1969年、正式にドイツ赤軍(RAF)を立ち上げ、帝国主義への武装闘争を表明した…。 西ベルリンに実在した若者たちの闘争史。≪世界は変えられると信じていた―。≫
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映画「セントアンナの奇跡」を観た感想

★★★★★「セントアンナの奇跡」

戦闘のさなか、少年を助けるところがあまりに人道的で、
トレインは敬虔なクリスチャンだという印象を持った。
表情も慈愛に満ちていて、こんな人と結婚したいと思った(もうしてるけど…)。

第一次世界大戦以降の歴史ってすごく分かりづらいけど、
この作品は第二次世界大戦当時の国際関係、国民の意識が非常に理解しやすい展開。
オフィシャルサイトには、なんと世界史の講義までついているのだ!

http://www.stanna-kiseki.jp/history/index.html

学生諸君はお勉強のためにも読んでおくといいよ。

イタリアって当時アメリカの敵国だったのに、
黒人米兵が街に馴染む様子が面白い。
黒人に接する機会が少ないから、差別という概念もない。

国同士は戦争しても、国民ひとりひとりは決して敵ではない。
それはよくある話ではあるけれど、
イタリアもドイツと同じく、
ファシスト政権に反対する人々が大勢いたのだ。

複雑な関係が一気に理解できるわかりやすさは、
すべて監督の力量だろう。

長ーい作品だから、冒頭での射殺事件のことをうっかり忘れそうになったよ。
この事件に関しても、もっといろいろ知りたかった。

ラストがちょっと物足りなかったけれど、
素晴らしい感動作品だった。

【あらすじ】
(象のロケット『セントアンナの奇跡』より引用)
1983年、ニューヨークの真面目な郵便局員が切手を買いに来ただけの男を突然射殺した。 そして局員の部屋から古い彫像の頭が発見される。 不可解な事件の謎を解くカギは1944年のイタリアにあった。 第二次世界大戦中、イタリア・トスカーナでの戦いの最中にケガをした現地の少年を助け、部隊とはぐれてしまったアメリカの黒人兵4人がいた…。 戦争ヒューマン・ドラマ。


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2009年07月13日

映画『セブンデイズ』を観た感想

★★★★★『セブンデイズ』

見応えあったー。 
キム・ユンジン演じるところの弁護士ママ、ユ・ジヨンの娘が、
誘拐されてしまう。

娘が心配だから、犯人の言うなりになってしまうのも、
母としては仕方がないと理解できる。
いくら弁護士でも、自分の子が一番大事なのだ。
それでも彼女は命がけで真相に迫ってゆく。

最初、娘とお風呂に入るシーンはサービスなのか、
微笑ましいなかにもお色気たっぷり。ママの美しさが引き立つよー。
着ている衣装もサービス、サービス。
でも男性が期待するほどのモンではないよ、念のため。

被告が犯人なのか、それとも本当に無罪なのか?
もし無罪ならば、真犯人は誰か?
弁護士ママの邪魔をしてくる奴らの目的は何なのか?
なかなか真相に行きつかず、もどかしいけれど、あきさせない。

長い映画だったけど、スクリーンに目が釘付けだった。
「チェイサー」には負けるけど、これも面白かった。
韓国ってサスペンスの迫力が違うなー。

それに、この作品はヒューマンドラマとしても、
非常に考えさせられるところがあった。
賛否両論あるだろうけれど、アタシは共感できた。

裁判員制度がますます荷の重いものになった。
何が善で、何が悪か。
刑事罰とは何のため、誰のためにあるのか。

懲役期間は犯人のためにあるのだとアタシは思う。
犯人も人間。罪を憎んで人を憎まず。
刑務所で立派に「お勤め」を果たした後は、
もう罪を遡って責めることはできないと思う。
だからこそ、裁判は非常に大事なのだ。

しかし、そうキッパリと割り切れないのが人間だ。
もし私が当事者だったら…?
ああ、悩んで眠れなくなりそう…。

【あらすじ】
(象のロケット『セブンデイズ』より引用)
ユ・ジヨンは勝率100%の敏腕弁護士でシングルマザー。 仕事の合間をぬって参加した運動会で8歳の娘が誘拐されてしまう。 誘拐犯の要求は、殺人事件で死刑を求刑されている被告の無罪を勝ち取れというもの。 被告に接見しても犯人としか思えず、弁護士として母として葛藤するジヨン。 ところが真実に近づいてゆくジヨンの身に危機が迫る…。 サスペンス・ミステリー。

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2009年07月11日

映画『サンシャイン・クリーニング』を観た感想

★★★『サンシャイン・クリーニング』

ちょっと前に似たような「お仕事」の映画があった。
そうだ、「ザ・クリーナー」だ。
今ほどマメにブログ書いてなかったからすっかり忘れてた。
あれは暗くて怖かったような気がするなー。

なんたって、人が殺されたりした現場のお掃除。
血痕などがすごい状態だし、臭いだって…。

この作品は題名「サンシャイン…」でも分かる通り、
そういう「お仕事」の暗い雰囲気を払拭しようとしている。
明るくさわやか、ほのぼの系。

特殊な「お仕事」の割には、ストーリーはサスペンスでもなんでもない。
普通のホームドラマだ。

ローズの不倫相手は警察官。
どうせなら彼を警察の情報源にして、
姉妹が事件解決に大活躍するというお話だったらよかったのに。
あ、それって2時間ドラマ風ね。

学生時代は勝ち組だったローズが負け組になり、
家族のためにもこの「お仕事」で頑張ろうという心意気は応援したくなった。

ところが妹のノラが足を引っ張る。
いいトシして自分探し中。アルバイトも真面目にやらない。
しかし姉の仕事を手伝ううちにだんだん変わって行く。

姉妹のパパも変わりモン。
怪しい新商品を売り込んでは失敗している。

ダメダメ家族の再生物語。
でも、いろんなエピソードが共感できるものばかり。

自分はこのままではいけないともがきながら、
そして、自分がそんな状態なのに、
他人にも優しい手を差し伸べる彼らの純粋な心が、
人ってこうでなきゃいけないよなって気になった。

作品全体としてはさわやかで好感が持てた。

【あらすじ】
(象のロケット『サンシャイン・クリーニング』より引用)
警官で妻子持ちの恋人マックから「事件現場を掃除すると大金が稼げる」と聞いた30代のシングルマザー・ローズは、息子を私立の小学校へ入れるため、バイト先をクビになったばかりの妹ノラと“事件現場のハウスクリーニング”を始める。 仕事先は犯罪や自殺などワケありでゾッとする現場ばかり。 四苦八苦しながらも徐々に軌道に乗り始めたのだが…。 辛口ホーム・コメディ。



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映画『ノウイング』を観た感想

★★★『ノウイング』

これまた「地球が静止する日」みたいにつまんなかった。
こーゆーの、アメリカ人大好きなのかしらん。

ニコラス・ケイジの演技は素晴らしかった。
インテリパパぶりは似合ってたし、息子との関係もほほえましい。

50年前からずっと事件が起こることは分かっていたのだ。
でも、それはタイムカプセルに埋められていた。
過去の事件は、そのために防げなかった。

50年を経て、やっと取り出された紙。
ジョンは今後起こるたくさんの事件に気づく。
頭のいい人ってすごいねー、すぐわかっちゃうんだよー。
でも、まずその日の事件を防ぐことはできなかった。
前もってわかったからって、防ぐ手段がないのだ。
もう呆然と見つめるしかない。

そして、ジョンは当時のことをいろいろ調べて回って、
事件を予知した女の子の娘ダイアナ(今は大人)に会いにいくんだけど、
彼女がすっごーく、イケ好かないのだ!!!

猜疑心が強く邪魔ばかりして、引っかき回す。
預言者の娘らしからぬ自己チュー。
敵か味方か、動くべきか否かの判断力は欲しいもんだ。

ジョンと彼女がハッピーになればいいなと思ったけど、
途中から全然応援したくなくなったね。

全体的にキリスト教的、荘厳な雰囲気も感じた。
しかし、ストーリーにあまり共感できなかった。

【あらすじ】
(象のロケット『ノウイング』より引用)
小学生の息子ケレイブが50年前に埋められたタイムカプセルから持ち帰った一枚の紙。 そこには数字の羅列がビッシリと書き込まれていた。 大学教授のジョンはその数字が過去に起こった大惨事の日付、場所、犠牲者数と一致することに気づき愕然とする。 単なる偶然か、それとも予言なのか!? その紙にはこれから先の日付も記されていた…。 パニック・スペクタクル。


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2009年07月09日

今日から早起き!

最近ずっと夜型生活で、これじゃいかん! と悔い改めた。
だから今朝は3時まで起きてたけど6時に起きたぞ!
ちゃんとダンナに朝ごはんも作ったもんね。

夜中の3時まで流し台を磨いていた。
ピカピカになったけど、何度もガチャガチャやって、
ダンナを起こしてしまった。 ゴメン!

早い時間に眠れないなら思い切って徹夜して、
昼夜逆転を治した方がいいって聞いたんだもん。
美肌は夜10時〜2時に作られるんだって。
アタシが寝るのはたいていその後だもんね。

今日は眠くてもお昼寝しないぞー!
あ、でももう眠い…。

ダンナの帰りが遅いのも原因なのだ。
それからお風呂、ご飯…ってなると遅くなっちゃう。

ダンナはそれでも朝ちゃんと起きて、新聞読んで余裕のご出勤。
ひとりでパン食べて出て行くの。
すごーく尊敬してしまう!
こんなだらしのない妻でゴメンナサイ。

今日から朝型妻だからね!
目指せ、美肌ぷるるん妻!



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映画『ウィッチマウンテン 地図から消された山』を観た感想

★★★ ファミリー映画とは言え、ゆるーいSFで、
「地球が静止する日」と同じくらいつまんなかった。
小学校低学年くらいなら眼を見開いて喜ぶのかしらん?

最初、子どもたちがタクシーに乗りこんだあたりは、
これから始まる展開に期待ワクワク…が、最後までゆるいまんま。
ディズニーだったらもっと面白くできそうなのに。
アニメだったらよかったのかな?

地球の貨幣価値がわからなくて、
ものすごい額のタクシー代を払うところが笑えた。

少年少女が確かに地球人とは思えない整った顔だち。
これも「地球が静止する日」のキアヌ様と同じだ。
かわいい顔が拝めただけヨシとするか。
将来超美人になりそー。

タクシー運転手のジャックがやたら体格が良くて、
この人、もっと別の映画に出た方がいいんじゃないかと思った。

宇宙学者の女性はいい感じだった。


UFOや宇宙人がもし本当に現れたらどうする?
未知の世界はやっぱ怖いよ。
でも会ってみたいなー。
いい人たちだと信じていよう。
そうすれば、きっとお友だちになれるよ。

「皆既日食」で登場ってことはないよね。
見たいけど、もうツアーもホテル満員だって。
40数年後の次回を待とうか。
きっとおばあちゃんになってるけど…。


【あらすじ】
(象のロケット『ウィッチマウンテン 地図から消された山』より引用)
ジャックが運転するタクシーにいつの間にか乗り込んでいた少年セスと少女サラの兄妹。 大金を持ち長距離走行を依頼する彼らを不審に思いつつも走り出したタクシーを、黒ずくめの男達が乗ったSUV車が追走し始めた。 ジャックの抜群の運転テクニックにより激しいカーチェイスが始まるが、セスとサラも不思議な能力を使い始める。 彼らはどこから来たのか? SFファンタジー。
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2009年07月04日

映画『蟹工船』を観た感想

★★ 『蟹工船』

だいぶ前から、原作が売れに売れていると報道されていた。
アタシは読んでないけど、代わりに映画を観てきたよ。

しかし、ちょっと期待はずれだった。
面白い原作じゃないにしても、気持ちがつかめない感じ。
観た後もスッキリしない。

浅川が船員たちを虐待するのが、
まるで浅川が自分自身をいじめているかのようだった。
監督の屈折した性格とか深く掘り下げ過ぎてしまったのかな。
浅川だけが、背景のある人物に見えた。

そう、他の登場人物があまり生きていないのだ。
船の中のみんながワイワイしゃべってるシーンはウソ臭い。
だれもこんなところで働く人たちに見えない。
ロシア船のシーンは重要な場だけどシラけた。

みんな団結してるように見えないんだよね。
会社に要求する内容も幼稚。
こういう交渉事を初めてする人たちなんだから仕方ないけど。

松田龍平は中心人物の雰囲気が良く出ていた。
西島秀俊の次によかったと思う。
「みんな自分の思った者になれる。」って言う言葉には感動した。

でも、無気力な工員がロシア船にちょっと乗っただけで、こんなに変わるものかしら? 
変化が突然すぎて違和感があった。

話が動き出したのが本当に最後の最後になってしまい、
これからじゃないかというところで終わってしまった。
ストレスがたまるぞー。

蟹缶を作るところはすごいと思った。
汗ダラダラで、間違いなく缶詰に汗入ってる。
真黒でテカテカしてる衣装は異様で違和感あるけど、
このシーンだけは素晴らしかった。
劣悪な労働環境であることだけは、しっかりと伝わった。

【あらすじ】
(象のロケット『蟹工船』より引用)
カムチャッカ沖で蟹を獲り、船上で缶詰に加工する蟹工船・博光丸。 監督の浅川は労働者たちを人間扱いしなかったが、安い賃金で過酷な労働を強いられている出稼ぎ労働者たちはそんな環境に慣れ、ただ疲れ、絶望しているだけだった。 労働者の一人・新庄は「あきらめるには早すぎる。 自分たちが変わらなければ何も変わらない!」と呼びかける…。 社会派ドラマ。


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映画『MW -ムウ-』を観た感想

★★★★『MW -ムウ-』

玉木宏のクールなダークヒーローぶりがカッコイイ。
大画面のアップに堪えられるルックス、響く美声で、
スクリーンの主役を張るスターのオーラが漂う。いい!

「真夏のオリオン」が公開されたばかりなのに、売れっ子だねぇー。
潜水艦の中よりこの作品の方が、より魅力的だ。

ところで、なんで「手塚治虫の禁断の作品」って言われてるかというと、
「同性愛」を描いているからなんだって!
つまり、玉木宏が演じる結城美智雄と、山田孝之が演じる賀来裕太郎は、禁断の愛で結ばれていたんだと!
そりゃー、禁断だわー!
観たいじゃないのよーん!
でもなかったよ、そんなシーン、残念!

これって、長澤まさみの「群青 愛が沈んだ海の色」でリアルなセックスシーンを期待してガッカリした男どもの気分と同じ?

玉木宏ならきっと美しき同性愛が描けるだろうから、いつかやって欲しい。
彼はどっちの役がいいのかしらん?
相手役は山田孝之じゃない方がいいけど…失礼!

結城と賀来の友情はあまり感じられず、
結城が賀来を利用しているようにしか見えなかった。
そこがクールで良かったんだけどさ。

たった2人だけ生き延びた島の少年の1人がエリート銀行員になるには、
よほどの運と頭の良さがないと無理だろう。
確かに頭の良さそうな顔だ。

賀来が神父になるのはさもありなん、だけど、
山田孝之のモッサリしたルックスが神父に見えなかったよ。
モジャ髪切ったらー?

石田ゆり子がおいしい役どころかと思ったら、お気の毒だった。

山下リオはあまり意味のないような役だった。でもカワイイ。

石橋凌は暑苦しいオッサン刑事役が似合ってた。

ストーリーはすごそうに見えて、そうでもなかった。
海外シーンは見応えあったけど、後半はイマイチだった。
それでも大いに楽しめた。 すべては主役のパワーだ。

危険な施設を田舎や離れ島に持っていくのは、原発と同じ。
東京が日本で一番安全だっていう話は本当かしら?
エライ人たちが東京に集まってるからなんだって。

実験に失敗して犠牲者がいても、真相が闇に葬られてしまうのも、今と全く同じ。
それが「禁断!」のもう一つの意味なんだろうな。

手塚治虫ってストーリーの中に社会への深ーい批判を込めていながら、
マンガとしての高い芸術性を持った、本当の天才なんだね。

今のアタシたちがこういう娯楽的に作られた映画の中で、
少しでも手塚治虫の精神を感じ取ることができたら、
原作者もきっと喜んでくれるのでは?
原作に忠実だと、きっとヒットするような映画にはならないもの。
観てもらわないと、思いは伝わらないのだ。

【あらすじ】
(象のロケット『MW -ムウ-』より引用)
16年前、ある島の島民全員が一夜にして消えたが、事件は政府の手で闇に葬られる。 奇跡的に生き延びた2人のうち、賀来(ガライ)裕太郎は神父として自らの受難の記憶をも克服しようとしていた。 一方エリート銀行員となった結城美智雄は、事件関係者たちへの復讐を始めていた。 地獄を背負わされた者の正義とは、復讐か? 許しか? クライム・サスペンス。


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2009年07月03日

映画『ディア・ドクター』を観た感想

★★★★『ディア・ドクター』

伊野のやったことは悪いことか?
病気を家族に知らせず、治療もしないことは可能か?
このまま村に居ることは出来たのか?
村の医療は今後どうなるのか?

難しい問題ばかりが次々と突きつけられる。
結局、どれも答えは出ない。
頭の中をぐるぐると問題がめぐってしまう。

あれだけ頼り、尊敬していた人たちが、
揃いも揃って冷たくなるのが悲しかった。
もともと事情を知っていた男だけが、理解者だったのか。

伊野は初めて自分の居場所を見つけたんだと思う。
家族同然の村人のため、真心で手当てした。
最初は高額な報酬のためだったかもしれないが、
そんなこと、途中からどうでもよくなっていただろう。

興味深いテーマで、話の流れも無理がなく面白かった。

ただ、知りたくもない最後のオチが解せなかった。
「俳優」鶴瓶が、一瞬お笑いに戻ってしまったようで興ざめした。

【あらすじ】
(象のロケット『ディア・ドクター』より引用)
山あいの小さな村から一人の医師が失踪し「神様、仏様より先生の方が頼り」の村人たちは大騒ぎ。 村に嫌気が差したんだろうと思いつつ、刑事たちは消えた伊野医師の身辺を洗いはじめる。 失踪する少し前、伊野は患者から病気を家族には内緒にして欲しいと頼まれ協力するが、それが伊野の平和な診療所生活を徐々に脅かし始めたのだった…。 社会派ヒューマンドラマ。



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映画『それでも恋するバルセロナ』を観た感想

★★★★『それでも恋するバルセロナ』

前半はおしゃれな恋のバカンス気分、
後半は雰囲気変わって、恋のハリケーンといった模様。

台風の目はもちろんペネロペ・クルス。
普通の台風の目と違って、彼女が一番荒れてるけど…。
実に素晴らしい。 彼女はこれでアカデミー賞を獲得した。
助演女優賞ってこういう役で取るのが本当だと思う。

ちょこっとしか出ないのに、何であの人がオスカーなの?ってことがよくあるけど、
今回ペネロペの場合は、主役じゃないけど本当に物語の核となる、重要な役どころなんだもん。

ハビエル・バルデムは女好きの濃ゆーい男にピッタシ。
これでも彼にしては大変普通っぽい役なのかも…。
ペネロペとハビエルのスペイン語での言い争いが、非常に面白かった。

愛の三角関係は非常によく理解できる。
四角関係だってOK。
せっかくだから楽しまなくちゃね。

ラブ・コメディって、単純でありふれたストーリーばかりだけど、
この物語はひとひねりある笑いがセンスよくって、
おしゃれな音楽ときれいな風景も楽しめた。

どの女性もみんな個性的な美人。
男性はそれだけでも楽しめるのでは?

唯一の難点は、説明口調のナレーション。
ちょっと現実に引き戻されがちだった。

バカンスに行くお金はいつも映画で使い果たしてるけど、
アタシだったらこの作品のどの女になろうかしらん。
でも旅先でのナンパは危険だよね。
ダンナに噛みつくペネロペタイプになろうか。
血を見るから一番危険か?


【あらすじ】
(象のロケット『それでも恋するバルセロナ』より引用)
女2人でバカンスをバルセロナで過ごすことにした、堅実タイプのヴィッキーと自由奔放なクリスティーナ。 パーティで出会った画家アントニオにクリスティーナは一目で恋に落ち、婚約中のヴィッキーも次第に彼に惹かれていく。 クリスティーナとアントニオが一緒に暮らし始めたところに、自殺未遂を起こしたアントニオの元妻が転がり込んできた…。 ラブ・コメディ。

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