2009年06月28日

映画『扉をたたく人』を観た感想

★★★★★『扉をたたく人』

人と関わることが大嫌いな老教授が、
偶然の出会いから変わっていく姿が、とてもとても自然だった。

タレクという青年が実にいい。
彼は人種も世代も職業も一切気にせず、人と気軽にコミュニケーションが取れる明るい人間だ。
表情も生き生きとしていて、ウォルターに最初の活力を与えた。
ジャンベというドラムを教えるシーンが本当に楽しい。

この作品は常にくすっと笑わせるユーモアを忘れない。
物語全体がタレクのキャラクターみたいだった。

タレクが逮捕されてから物語は急展開。
ウォルターは久し振りに人のために行動するのだ。
何の得にもならないのに。

タレクの母親が何ともまあ、美人。
老教授は、別の意味でまたイキイキし始める。
2人が結婚しちゃえば全て解決だから、早くしちゃえって思ったけど、
そんな安易な展開になるはずもない。

移民問題について、とても分かりやすく描いている。
こんなこと何にも知らなかったよ。
アラブ系だと誰でもテロリスト呼ばわりされちゃうんじゃないかと心配になっちゃう。

ラストはちょっとこれでいいのー?って思ったけど、
これが扉なら、ここから先は観た私たちに委ねられているのかな。


【あらすじ】
(象のロケット『扉をたたく人』より引用)
62歳の大学教授ウォルターがマンハッタンにある別宅のアパートを訪れると、そこにはシリア出身の青年タレクとセネガル出身の恋人ゼイナブが住みついていた。 行き先のない移民の2人をしばらく泊めることにしたウォルターは、タレクから“ジャンベ”というアフリカン・ドラムを教わり友情を深めていくが、ある日タレクが不法滞在で逮捕されてしまう…。 社会派ヒューマン・ドラマ。



posted by ミカ at 02:43| Comment(2) | TrackBack(3) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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